制作代行の手順を教えてください
「WEBサイトを作ってほしい」と第三者から依頼された時は、どのような流れで進めていくのでしょうか?
事前に相手へ確認しておくとよい事や、進める手順などを説明いたします。
大まかな手順
- サイトについての打ち合わせ
- 独自ドメインとレンタルサーバーの契約(依頼主)
- ログイン情報を聞いて、サーバーへドメインとWordPressを設定
- 制作スタート
- 納品
1.サイトについての打ち合わせ
依頼主と制作サイトについての詳細を打ち合わせします。
制作費用、納期、支払いのタイミングなどは、請け負う前に決めておきましょう。
どのようなサイトを希望されているかによって、必要な情報は変わってきますが、一般的に打ち合わせておくとよい内容をまとめました。
制作中の連絡ツール
なるべく画像のやりとりがしやすいものにしておくと便利です。Slackやチャットワークなど、なるべくパソコン、スマホの両方から使えるものにしてもらいましょう(データ共有がしやすい、連絡に対して素早く対応できる)。
ページ構成
トップページ、商品案内、ブログ、問い合わせの4ページ、など。
使用する画像やテキストについて
どこまで用意してもらえるのか、有料素材を使ってもいいのか、など。
全体のイメージ
依頼主のイメージに近い、参考になりそうなサイトのURLを3〜4件教えてもらうとイメージの共有がしやすくなります。
テーマカラー
メインとサブの2色を決めておきましょう。ヘッダー画像とテーマカラーは合わせる(同系色にする、アクセントカラーとして決めた色が含まれている)ようにすると、統一感が出ます。ここが全然違う色になると、バランスがとりにくくなる場合があります。
使用テーマ
制作側で合うものを選べばよいのですが、こだわったデザインのテーマを使ってみたい、という場合には「テーマフォレスト」などで有料のテーマを購入する、ということもできます。テーマの購入費用については依頼主にお願いすればよいでしょう。
テーマを選ぶ時に注意したいこと
事前に聞いていない要望が後から出てくることもあります。特に、ヘッダーとフッターについては、プラグインなどでの編集ができない場合も多いので、注意が必要です。
ヘッダーデザインについて
- 見出しとテキストを表示したい
- 問い合わせボタンがほしい
- 問い合わせボタンが2個ほしい
- 検索窓がほしい
- SNSアイコンを表示したい
- スライダーにしたい など
フッターデザイン
- メニューの並び方
その他の表示内容についてはウィジェットである程度対応できます。
ブログ一覧の表示デザインについて
- タイル形式がいい
- 縦並びでいいが、アイキャッチは表示したい
一覧表示するためのプラグインはありますが、デフォルトで希望のデザインがあるなら、そのほうが簡単です。
2.独自ドメインとレンタルサーバーの契約
ドメインとサーバーの契約は、依頼主側でしてもらうのがベターです。
後々、サイトの管理を別の人に頼みたい、などの理由で依頼主がサーバー情報を求めてきた場合のトラブルを避けるためです。
もしも、依頼主が「そういった契約などに不安がある」という事であれば、zoom(テレビ会議ツール)を使って、相手の画面を共有してもらいながら、一緒に契約を進めてあげるとよいでしょう。支払いの段階でクレジット情報を入力する時には、一旦画面共有を切って、情報を入力してもらう形で対応します。
契約サービスによって、銀行振込が選択できる場合には、製作者側で手続きを完了させることも可能です。ただし、その場合には、振込確認ができるまでサービスを利用できないため、急ぎの案件であれば、クレジット払いで対応する方が早くスタートできます。
代わりに契約をしてあげる場合は、契約時に必要な契約プランの種類、登録用のメールアドレス、設定するパスワードをはじめ、名前や住所、連絡先などを、事前に聞いてから手続きを進めます。
独自ドメインの場合には、依頼主が希望したドメイン(文字列)がすでに使われていて、契約できない場合があります。独自ドメインの取得時には、電話でもいいので相手とつながった状態で行う方がスムーズでしょう。
3.ログイン情報を聞いて、サーバーへ独自ドメイン・WordPressの設定
依頼主から、契約したサーバーのログイン情報をもらいます。
合わせて、WordPress導入時に必要なメールアドレス、使用するパスワード、サイトタイトルも確認しておきます。
サーバーパネルへログインし、独自ドメインを設定して、WordPressをインストールします。
(この辺りの手順については、各サーバー会社によって違う為、契約しているサーバー会社のサイトにて詳細を確認してください)
4.制作スタート
打ち合わせた内容に基づいて、制作していきます。
まずはモックアップ(試作品)を作って大まかなデザインを提示しましょう。
この段階で細かく要望を聞いて、すり合わせをしておくことが、後からの作業の手間を大幅に減らすことにつながります。
口頭でのイメージ共有は、後で「そういうことじゃなくて」となる可能性が高いので、作り込む前に必ずモックアップを見せて、依頼主に確認しましょう。
制作途中にも、まめに確認してもらうようにすると、早い段階で修正ができます。
5.納品
サイトが完成して、依頼主のOKが出たら納品となります。
制作、管理においての簡単な説明をつけてあげると親切です。
使ったプラグインやテーマの説明(絶対に削除しないでもらいたいもの)や、投稿方法の説明などを明記し、サーバーやWordPressのログイン情報なども、整理してまとめます。
使用した画像や、元となるテキストファイルと一緒に、一つのフォルダに入れて、渡してあげると喜ばれるでしょう。